エギング経験も1年半が過ぎた。
半年前に書いた記事からさらに多くの事を学んだので、今回は[これから三浦半島でエギングをはじめる方へ」の続編

2年目は真冬の2月もアオリイカを狙って、ここまで順調に釣果を伸ばしている。




「冬や春イカは難しい」ってよく言われているけど、それって本当なのかな?
今日は2年目の春を迎え、改めて生物という視点からアオリイカについて考えてみたい。
アオリイカの生態と行動パターン
アオリイカの寿命は約1年と言われている。この短い生涯の中に、彼らの生物学的特性が詰まっている。
秋のアオリイカが釣りやすいのは、幼さゆえの強い好奇心が理由。この好奇心は生き残るための本能で、新しい環境で餌を見つけ、捕食者から逃げる方法を学ぶために必要なもの。
好奇心の生物学的意味:
- 未知の環境での生存能力を高める
- 餌の発見と識別能力を身につける
- 捕食者から逃げる術を学ぶ
この期間は子イカにとって効率的な餌の捕食方法を学ぶ期間であって、簡単にエギでアオリイカを釣ることができる。
冬場は水温が下がり、アオリイカにとって浅場への移動はエネルギーを使うしリスクも高い。
だから特定の条件が揃った時だけ浅場へ入ってくる「定期回遊」という行動パターンになると私は考えている。
ちなみに生物の行動を支配する重要なエネルギー収支の原則がある:
獲得エネルギー > 消費エネルギー
この原則を無視してイカが餌を取りに行くことは、考えにくく、効率的に餌を獲得するスキルが必要
アオリイカは体が大きくなるほど多くのエネルギーが必要になるから、より効率的に餌を得る必要がある。冬から春にかけては、この効率を最大化するため、特定の潮位や条件でのみ行動するようになると考えている。
今年の冬にエギングで釣れたアオリイカはすべてオスだった。
これは何を意味するのか?仮説は以前ブログで書いたので見て頂いて、

春の産卵期突入の合図は、浅場のエギングで夜の部でメスが釣れ始めた時が、春シーズン到来と仮説をたてている。
去年の釣果からすると、朝マズメ、夕マズメ、もしかしたら夜の定期回遊。これらの条件で釣れ出すのではと仮説を立てている。
なぜこの仮説かというとメスは種の保存の観点からリスクは積極的に取りに行かない可能性があるのではと考えている。
真冬は深場、次に春の夜の浅場、最後に朝/夕マズメの浅場
リスクの低い順に釣れだすと勝手に妄想。
ただ、この仮説を肯定できる研究結果などの情報はないので、妄想と捉えて頂ければ(笑)
(そのため、しばらくは定期回遊、夜の部で様子を見て、メスが釣れたら、朝マズメもやり始めようと決めている。)
「難しい」の真実
冬春イカが「難しい」って言われるのは、秋イカと比べた相対的な印象で、秋は多くのアオリイカが浅場に入り、
時間帯や条件を問わず釣れるチャンスが多いのに対し、冬春は特定の条件でのみ釣れるからだと思っている。
まとめ:冬春エギングを成功させるポイント
冬春イカを効果的に釣るためのポイントは:
- 特定の条件(潮位、風、天候)と釣果の関連を記録
- 定期回遊パターン前提で組み立てる。
- イカにとって効率的なエネルギー消費を意識したポイント選び
このように生物的な観点から仮説を立てつつ、アプローチすることで多くの人が難しいと感じる冬春のエギングも、
少しだけ効率的な釣りになるかもしれないと思っている。
まだ、エギンガー2年目なので、多くの経験を積み、新しい考え方や修正点があったら、続編を書こうと思う。
あ、この記事は三浦前提なので地域によっては全く成立しないかもしれないのであしからず。

