【コラム】ルアー釣りの未来:2023年から2033年の市場動向

釣りコラムにも挑戦中

今日は、ルアー釣り市場の興味深い将来予測についてお話ししたいと思います。2023年のルアー釣り市場は約3.96億米ドルと評価され、今後10年間で年平均成長率(CAGR)5.2%で成長し、2033年には約6.57億米ドルに達すると予測されています​​。

以下の記事の参考URL:https://www.factmr.com/report/5293/fishing-lure-market

目次

日本ルアー市場は低下

  • 成長率: 2022年に対し2021年比で1.33%の成長を記録。2017年からのCAGR(年平均成長率)は2.06%。
  • 市場競争力: 競争力は低下しており、Herfindahl指数が2017年の3780から2022年には4031へ上昇。*)Herfindahl指数は高いほと競争力は低下。
  • 輸入依存度: 増加しており、主要輸入国は中国、ベトナム、米国、マレーシアなど

日本ルアー市場低下の背景

依存度の高い輸入

日本はルアー釣り市場の需要を満たすために輸入に大きく依存しています。特に、2022年の輸入係数は1.79で、これは2017年の2.96から減少しています。この減少は、他国、特に中国からの安価な輸入品に依存していることを示唆しています。中国は、市場価格よりも低い価格で製品を提供し、2022年には市場シェアの約59.69%を占めていました。100円ショップで手軽に入手できる釣り具が増え、釣り人口は増加している可能性があります。

参考URL:https://www.6wresearch.com/industry-report/japan-fishing-lure-market-outlook

釣り人口の減少

2021年の釣り人口は560万人となっていますが、2020年の550万人と比較してわずかな増加にとどまっています。また、10代、20代の釣り人口が少ないとされ、今後の市場に影響を与える恐れがあります​​​​。

参考URL:https://baysidecouncil.net/archives/6979

ルアー世界市場の成長要因

この市場の成長は、釣りへの関心の高まり、レクリエーションとしての釣りの人気、可処分所得の増加、そして世界的な水産物需要の増大によって推進されています。特に、COVID-19パンデミック後の釣りへの関心が高まり、釣具業界に新たな機会を生み出しています​​。

先進技術の統合と持続可能性

最近のトレンドとして、ルアー釣りに先進技術が統合されつつあります。例えば、Eco-net Ltdは「Eco-Popper」というIoT対応ルアーを開発し、リアルタイムの水中ビデオと分析を提供しています。これにより、アングラーは効率的な釣りを楽しむことができるようになります​​。

https://www.youtube.com/c/EcoPopper/videos

また、スタートアップ企業における資金調達と持続可能性への重点も注目されています。新しいルアー製造業者は、エコ意識の高い消費者にアピールするために、独自の持続可能な製品を開発しています。例えば、Capt’n Greenfin社は、スポーツ釣り業界において、持続可能な素材を使用したエコフレンドリーな餌とルアーを作成し、プラスチック餌の使用を排除することを目指しています​​。

プラスチックを使わないルアー

今後の市場展開

この市場の成長は、スポーツフィッシングへの関心の高まりと、新しい釣り大会や競技会の増加によっても後押しされています。今後、クランクベイト、釣り針、釣りリール、ロッド、スピナーベイト、ジグヘッド、釣り道具箱などの製品が益々需要が高まることが予想されます​​。