雨の日・雨の後のエギングは釣れない?アオリイカが嫌う科学的理由と雨でも釣るための攻略法を徹底解説

この記事でわかること

  • 雨の日・雨の後にアオリイカが釣れにくくなる科学的な理由
  • 雨量・潮回り・経過時間による影響度の違い
  • 雨でもアオリイカを釣るための5つの攻略法
  • 雨の日に効くエギのカラー選び
  • 狙うべきポイント・避けるべきポイントの条件

雨が降ったらエギングは諦めたほうがいいのか。エギンガーなら誰もが気になるテーマだと思う。

結論から言うと、雨はアオリイカにとって基本的にマイナス要素だが、条件次第では釣りが成立する。むしろ雨を理由に釣り場から人が減る分プレッシャーが低くなるメリットもある。

目次

雨の影響度は雨量と潮回りと経過時間で決まる

判断要素 影響が小さい 影響が大きい
雨量 小雨から中雨(数時間程度) 大雨が1日以上継続
潮回り 大潮から中潮(入れ替え活発) 小潮から長潮(入れ替え弱い)
経過時間 止んで24時間以上で潮が動いた 止んだ直後か降り続き中
筆者の実体験:若潮のタイミングで前日から降り続けた雨の翌日に5時間エギングしてボウズだった。長潮から若潮で水の入れ替えが弱く水潮が残っていたと推測。雨の影響は当日の天気だけでなく前日の潮回りまで考慮する必要がある。

アオリイカが雨水を嫌う4つの科学的理由

理由1:浸透圧の問題

アオリイカの体液は海水よりやや薄い。雨水で塩分濃度が下がると浸透圧の差で水が体内に入りすぎて細胞が膨張する。通常の海水は塩分濃度約3.4%だが、水潮では3.0%以下に低下し、アオリイカの体液のほうが濃くなってしまう。シーバスやチヌのように汽水域に適応できない種であり、水潮を感知すると速やかに深場や沖へ移動する。

理由2:二枚潮の発生

雨が海に降ると塩分のない軽い雨水が上に、重い海水が下に分離する「二枚潮」が発生する。上層は塩分濃度が低くイカは避ける。下層(ボトム付近)は海水が維持されイカはここに留まるか沖へ移動する。風が弱く潮の動きも少ない小潮から長潮のときに発生しやすい。

理由3:神経・筋肉機能の低下

  • 塩分急減でナトリウム・カリウムのバランスが崩れる
  • 神経伝達の効率が低下し筋肉の収縮力が落ちる
  • 浸透圧調整にエネルギーを大量消費
  • 結果としてエサを追う余力がなくなりエギにも反応しなくなる

理由4:視覚への悪影響

アオリイカは視力約0.6で片目の視野は約180度。視覚で捕食や危険回避を行う。雨による濁りでこの視覚が機能しなくなると、濁りが強い場所を避けボトム付近や沖に移動する。

雨の影響レベル早見表

状況 影響度 判断
小雨がパラパラ程度 ほぼ影響なし。人が減って好条件も
半日の中雨の直後 表層に水潮あり。ボトム中心なら可能性あり
中雨の翌日(大潮から中潮) 低から中 潮の入れ替えがあれば回復。狙い目
中雨の翌日(小潮から長潮) 中から高 水潮が残りやすい。厳しい
数日間の大雨の直後 河口付近は壊滅的
大雨から2日以上経過で潮が動いた 外洋に面した場所なら回復の可能性

雨でもアオリイカを釣るための3つの攻略法

攻略法1:潮通しの良い場所を選ぶ

    狙うべきポイント 避けるべきポイント
    • 岬の先端・外洋に面した磯
    • 潮通しの良い堤防の先端
    • 水深のある漁港の船道
    • 沖堤防
    • 河口付近
    • 奥まった湾内
    • 水路・排水口の近く
    • シャローエリア全般
    逆転の発想:水潮を嫌ったアオリイカは影響の少ない場所に集まる。潮通しの良い場所にイカが避難してきている可能性があり、雨後はイカの居場所が絞りやすくなるメリットもある。

    攻略法2:水深のあるポイントを選ぶ

    • 水深5m以下のシャロー:雨後は全層に影響が及ぶ(避ける)
    • 水深10m以上:ボトム付近は海水が維持されやすい(狙い目)
    • 水深15m以上:中層以下は影響が少なく通常に近い釣りが可能

    攻略法3:潮が動くタイミングを狙う

    ベストなタイミング

    • 雨が止んだ後の大潮から中潮の上げ潮:水の入れ替えが最も活発
    • 満潮前後2時間:沖の海水が最も入り込むタイミング
    • 朝マズメと上げ潮の組み合わせ:水質回復と活性アップの相乗効果

    雨の日エギングの意外なメリット

    メリット デメリット
    • 釣り人が減りポイント独占
    • 笹濁りでイカの警戒心低下
    • 雨音でプレッシャー軽減
    • ボトムに居場所が絞れる
    • 一級ポイントに入れる
    • 水潮による活性低下
    • 濁りで視覚が効かない
    • シャローが使えない
    • PEラインにゴミが絡む
    • 足元が滑りやすい(磯は特に危険)
    • 流木やゴミで根がかりリスク
    安全上の注意:雨の日の磯場は非常に滑りやすく危険。大雨時の河口付近は増水のリスクもある。無理な釣行は避け安全を最優先に。雷が近づいている場合は即座に撤退すること。

    よくある質問

    Q. 雨の次の日は釣れる?

    雨量と潮回り次第。小から中雨の翌日で大潮から中潮の上げ潮タイミングなら回復可能性が高い。大雨が2日以上続いた後の長潮なら厳しい。

    Q. 雨の日のほうが爆釣することはある?

    ある。小雨×笹濁り×潮が動いている条件ではイカの警戒心が下がり人的プレッシャーも低くなる。晴天よりも釣れることがある。

    Q. 雨の日はディープタイプのエギを使うべき?

    ボトム攻めが中心になるのでディープタイプが有効。シャロータイプは淡水層で漂うため雨の日は出番が少ない。

    Q. 海の色で状況を判断できる?

    できる。茶色い濁りは川からの泥の流入でその場所は避ける。表層だけ濁ってボトムはクリアということもあり、漁港なら係留ロープの水中の見え方で判断できる。

    まとめ:雨後のエギングは場所選びとレンジがすべて

    この記事のまとめ

    • アオリイカは浸透圧の問題で淡水に弱い。科学的に雨は不利
    • 影響度は雨量×潮回り×経過時間の3要素で判断する
    • 二枚潮が発生すると表層は淡水、ボトム付近は海水。ボトム攻めが鉄則
    • 水深10m以上の潮通しの良い場所を選べば雨後でも釣りが成立する
    • 雨が止んだ後の大潮から中潮の上げ潮タイミングが回復しやすい
    • 小雨×笹濁り×人が少ない条件はむしろチャンスにもなる
    • 安全最優先。磯の滑り・雷・増水に注意
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